女性の仕事においてもキャリア志向の強い人たちは日々の地道な努力の積み重ねを大事にしているといって良いでしょう。学校を卒業して入社式を終えると新人研修が待ち受けています。先輩の社員が講師となって会社の生い立ちの講義からはじまり、会社でのマナー、会社における仕事の位置、仕事の進め方などのプログラムが組まれていることと思います。企業によっては外部から講師を招いてガイダンスを行なうこともあります。新入社員全員が受講する研修は座学で行なわることが多く、もっぱら知識の習得に時間が割かれます。従って、実務を体験するのは配属するセクションが決まってからになります。
配属先が商品企画やマーケティングであったり、貿易であったり、経理であったりさまざまですがこのようなセクションは一般事務などと異なってキャリアを伸ばすのに適したセクションといえます。貿易では語学力をブラッシュアップさせることが必須です。海外との応対や通関業務を通じてレベルの高い実務能力をアップさせることができます。
商品開発やマーケティング部門では市場動向や技術動向を調査して過去から現在に至るまでの業績推移を洗い出し、今後の生産予則を組み立てなければなりません。企業の存亡を左右するものとして社長室直轄に置いている会社も多いようです。
また知的財産部門も企業の中枢と言えます。特許、実用新案、意匠、商標は会社の貴重な財産です。同業他社の動向を調べ新製品開発の際はただちに出願を行なって権利を獲得して置く必要があります。他社の類似出願に対しては異議申立を行なって自社の出願の先願性を主張する必要があります。女性の仕事でこのようなセクションでキャリアを磨けば会社にとって大切な存在として認められ将来の女性幹部候補も夢ではありません。